ケース-2

 

 

飾り線の作成

アクセントとなるラインを配置して見ましょう。
ここでの操作の中心は「パスのアウトライン化」です。

■ 拡大・縮小、コピー

飾り線を配置 円パスを選択

 

  1. en_3.5.jpgツールボックスで「拡大・縮小ツール」をダブルクリック。
  2. 表示される「拡大・縮小ダイアログ」で、
    「縦・横比」固定
    「拡大・縮小」90%
    「コピー」を選択「OK」
  3. 配置された「縮小パス」に対し、
    「塗り」無し
    「線幅」2ポイントに設定

■ パスのアウトライン(線から面への変更)

飾り線のアウトライン化

 

en_3.7.jpg

Illustratorは「線」に対しグラデーションを施すことは出来ないので、このままでは、明るい所も影の所も同じ明るさにしかなりません。グラデーション設定が出来るよう 「線」を「塗り(面)」に変更します。

  1. 内側のパス(線)を選択、「オブジェクト→パス→パスのアウトライン」を選択。
  2. 「線」が「クローズパス(面)」になり、グラデーション設定が出来るようになります。 ※ 上図と下図で、ツールボックスの「線」「塗り」適用が逆転していることに留意。

 

■ グラデーション設定

飾り線に陰影の設定

 

  1. en_3.8.jpg下図の「グラデーションダイアログ」を参考に、「線形グラデーション」を設定します。「角度」は-45度にします。
  2. 「線」(実際は面)に、明暗のグラデーションが設定出来ます(左図)。

diarog_4.jpg

■ ケース内側

ケースの外側が出来たので、これを元に順次内側を描いて行きます。
使う機能は「縮小コピー」「グラデーション」です。

上記「飾り線」と重複するので詳細は述べませんが、以下も同じ手順を使います。

 

縮小コピー

  1. en_6.jpg外側のケースを選択
  2. 「拡大縮小ツール」をダブルクリック、表示されるダイアログで、「拡大・縮小」を85%で「コピー」します。

縮小パスに対し、グラデーション設定

  1. 「線」は無しにします
    「塗り」に対し、 「スウォッチパレット」に用意されている「線形グラデーション」を適用します。
  2. 適用されたグラデーションを編集します。
    「グラデーションパレット」で
    「種類」は線形
    「角度」135°に設定(左図)。
  3. グラデーションバーの右側カラーチップを選択し、「カラーパレット」で、K100%を60%に変更(左図)。

■ ケースの影作成(ブレンド)

ケースの陰影を、ここまで「グラデーション」で表現して来ました。
次に「ブレンド」で陰影を表現します。

少し分かりにくいかも知れませんが、文字盤とケースの境目をブレンドで陰影表現してみます。

 

縮小コピー

en_6.7.jpg

上記グラデーションオブジェクトを2回、縮小・コピーして内側に円を配置してゆきます。

  1. 上記「ケース内側」で作成したグラデーションオブジェクトを選択
  2. 「拡大縮小ツール」で95% 「コピー」
  3. 作成されたオブジェクトに対し、K60%カラー設定。
  4. 作成されたオブジェクトを、さらに「縮小」(97%)「コピー」。
  5. カラーを設定します。
    自分の好みのカラーを設定して下さい。このカラーが文字盤のカラーになります。
    ここでは、K20%設定しました。

ブレンド

en_7.jpg

上記で作成した2個の円の間で「ブレンド」設定し、スムーズな陰影を表現します。

  1. 二つの円を同時選択します。

    ※「Shift」キーを押しながらクリックすると、複数のオブジェクトを選択出来ます。
  2. 「オブジェクト→ブレンド→作成」を選択。
    二つの円の間でブレンドが適用され、カラーがモーフィングされます。(※ 左下図、下図)

 

※ 操作結果

en_6.8.jpg

en_6.5.jpg


 

※一応ケースの作成は終了です。

en_9.jpg

好みによって、色々バリエーションにトライして見て下さい(左図)。
円内の塗りは、Illustrator-10で用意されている「スタイル」を適用。
「透明度」「不透明マスク」「クリッピングマスク」等使用。

■レイヤー操作

今までの操作の限りでは、「レイヤーパレット」のレイヤー名は「レイヤー-1」となっている筈です。
作成したオブジェクトを、レイヤーで管理して置きます。

 

  1. en_10.jpgレイヤー名変更
    レイヤー名をダブルクリックし、表示されるダイアログでレイヤー名を変更する(左図)。
  2. レイヤーのロック
    作成オブジェクトが変更されないように、「ロック切り替え」ボックスをクリックし、当該レイヤーをロックする(左図)。
  3. 新規レイヤーの作成
    次の操作(文字盤)の為、新規のレイヤーを作成します。
    パレット下部の「新規レイヤーの作成」ボタンをクリック
    既存のレイヤーの上に新規レイヤーが作成されるので、名前を付ける(左図)。


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