ヴィーナスを描く-9(髪、貝の船)


髪は「グラデーションメッシュ」は使いません。
主に「ブラシ」の出番だと思います。人により様々な描き方があると思いますが、ここではあくまでも私の描画方法です。

なお私は、髪は苦手です。


 

 

髪を描く

グラデーションメッシュから外れますので、ザッと流すだけに留めます。

  1. 描き残しの部分を作らない為、大まかに輪郭を塗りつぶします。
    但し、身体の各部位との配置(重なり具合)の関係で、幾つかのオブジェクトに分け、夫々適切なレイヤーに配置します。
  2. 各オブジェクトに「グラデーション」を設定します。
    オブジェクトを全て選択した状態で、グラデーションツールでドラッグすれば、各オブジェクトに繋ぎ目のないグラデーションが得られます。
  3. その上に、ペンツールで一本づつパスを描き、カリグラフィブラシを適用します。
  4. 細い部分は、そのまま線で表現します。

49_hair1.jpg50_hair2.jpg

ご覧になって分かる通り、殆ど鑑賞に堪えません。 髪は難しい。
と言うより、私が慣れていないだけですが。
同時に現実的な問題として、最初に顔を描く事に相当のエネルギーを使い、魅惑的なボディを描いて、最後に髪を描く頃には、既にいい加減にうんざりして来ている、と言う事情も有ります。

髪の描き方について、非常に高度でリアルな処理をしているサイトも沢山有ります。そう言うところで勉強してください。

「貝の船」を描く

 

「貝の船」を描きます。

52_shell_1.jpg髪と同じく、「グラデーションメッシュ」の技法は使いません。
ですからここでも詳しい経過を省略します。

人によって色々な描画方法が有ると思います。私の描き方を、一例として紹介します。

※ ここでは「グラデーション」「ぼかし」「透明度」を徹底的に使います。

  1. 先ず、下絵にそって貝の輪郭をトレースし、上図のように「塗り」に適当なグラデーションを設定します。
  2. 次にこのオブジェクトを「オブジェクト→ラスタライズ」でラスタライズ(ビットマップ化)します。
    解像度は72か150ppiで充分です。
    ラスタライズのダイアログで「クリッピングマスクを作成」にチェックマークを入れて置きます。
  3. このビットマップオブジェクトに「ノイズ」を掛けます。
    私は、「KPT」でノイズを掛けましたが、「フィルタ→ピクセレート→メゾティント(或いは、カラーハーフトーン)」でも良いでしょう。
    あまり強くは掛けません。

これをバックとします。

 

53_shell_2.jpg「バック」の上に、貝のひだを描いて行きます。
細長い扇状のオブジェクトを配置し、グラデーションを設定して行きます。
オブジェクトにより、グラデーションの設定を縦方向、横方向に使い分けます。

縦、横同時にグラデーションを掛けることは出来ません。
この辺が「ドローの限界」と言うことで勘弁してください。

次にこのオブジェクトに対し、「エフェクト→ぼかし」及び「透明度」設定し、「バック」に溶け込ませます。

同じような要領で、貝の蝶番部分を描きます。

54_shell_3.jpg「バック」を塗り、その上にオブジェクトを描きます。
「グラデーション」「ぼかし」「透明度」を必要に応じ適宜使います。

貝の船、一応完成

 

55_shell_4.jpg


 

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://illustrator-ok.com/mt-tb.cgi/97

コメントする

Illustrator 講座 INDEX

Movable typeベースに移行完了

ページの幅が広すぎて一括表示出来ない場合は、HOME 左側の「MENU」から、サイドメニュー無しの旧バージョンページを表示してご覧下さい。


Illustrator イライラ・ストレス解消委員会 HOME

基礎講座
Digital
Color
Color覚書ー電磁波
Digital picture
実践講座
First Step-Tutorial
基本的な機能
パス・ベジェ曲線
PanelとMenu(旧Contents掲載)
パスとオブジェクト
パスの作成
パスの編集
Blend
Mask・複合パス
Gradation mesh
Text
Webとの連携
Appearance(オブジェクトの外観)
FAQ・Tips
h