Illustrator実践講座 -パスとオブジェクト13(編集-5)
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「グループ化」とは、複数のパス、オブジェクトを一つのオブジェクトとしてまとめ、そのグループ単位で、移動、変形、拡大・縮小、消去などの操作が出来るようにする機能です。


■オブジェクトのグループ化と、グループ選択ツール

■ オブジェクトのグループ化

グループ化

Illustrator グループ化

「長方形」「星型」「テキスト」をグループ化した例です(右図)。

グループ化されたオブジェクトは、グループ単位で一括編集が出来ます。
右の図では、グループ化して後、リフレクト(傾斜)させた例です。

※ 作品は、数多くのパス・オブジェクトの集合です(下右図)。

Illustrator グループ化範囲特に、左図のように、細かなオブジェクトが数多く、しかも近接していて、前後に配置されている場合、意図するオブジェクトを、「複数オブジェクトの選択(Shiftキー併用)」によって、過不足無く(不要なものを含めず、必要なものを全て残らず)選択するのは、中々難しいものです。

この場合、1まとまりのオブジェクトごとに、グループ化しておくことで、選択を容易にします。

  1. 1は、グループ化されておらず、選択は個々のパスが対象となります。
  2. 2萩の花、1房単位でグループ化されています。
  3. 3萩の花、1枝全体がグループ化されています。

グループ化されているオブジェクトは、その一部をクリックすることで、グループ内全て、一括選択することが出来ます。

グループの階層(下右図参照)

グループは、ネスト(入れ子式)して、階層化することが出来ます。

Illustrator グループ化階層

  1. グループ化されていません1
    選択は一つひとつのパスが対象です。
  2. ススキの穂の部分がグループ化されています2
  3. 2をネストし、一つ上の階層でグループ化されています3
  4. さらに深い階層でのグループ化も当然可能です。

グループ化(及びグループ解除)の手順

  1. グループ化したい、複数のオブジェクトを同時選択
  2. 「オブジェクト→グループ」
  3. 選択されている複数のオブジェクトがグループ化され、1まとまりのオブジェクトとして扱えるようにまります。
  4. グループ化されたオブジェクトを選択し「オブジェクト→グループ解除」で、グループ解除が出来ます。

■グループの選択とグループ選択ツール

Illustrator グループ選択ツールグループの選択

  • 選択ツール
    グループ化されたオブジェクトを「選択ツール」でクリックすると、グループ全体が選択されます。
  • ダイレクト選択ツール
    「ダイレクト選択ツール」でクリックすると、グループ化を解除することなしに、グループ内のオブジェクトを個々に選択することが出来ます。
  • グループ選択ツール
    グループの階層に従って、選択範囲を順次変更するために、「グループ選択ツール」を使います。

※ グループ選択ツールについて、下記参照

グループを、階層ごとに選択(右図)

「グループ選択ツール」は、グループ化されたオブジェクト群の中で、そのグループを解除することなく、クリックしたパス、オブジェクトだけを選択できます(その点は「ダイレクト選択ツール」と共通です)。

グループが階層化・重層化されている場合、「グループ選択ツール」で一つのオブジェクトをクリックして行くと、順次上の階層のグループが選択されて行きます。
それにより、意図するレベルのグループ階層を、簡単に選択することが出来、操作の対象にすることが出来ます。