Illustrator基礎講座 -First-Step(基本操作)-5
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■ 長針を描く

長針、短針、秒針を描きます。 それぞれ描画方法は違います。
長針はペンツールで直線を引いて作成して行きます。

■ ペンツールで直線を引く

Illustrator FirstStep ペンツール

このFirst Stepで、目盛り、秒針と並んで、数少ないペンツール使用局面です。
ペンツールはIllustratorのメインツールで、一番使用頻度の高い機能ですが、やや「訓練」を要します。ここでは難しい操作を必要としない「直線」に限ります。
直線は、「クリック」で描きます。

※ バージョン10から「直線ツール」も搭載されました。しかし直線ツールは線が繋がりません。
直線でも、連続したものはペンツールを使います

  1. ツールボックスからペンールを選択
  2. ガイドに併せ、3ケ所(右図、小さな3個の円)クリック、直線を引く、最後は最初のポイントに合わせてクリック、三角形のクローズパスを作成
  3. 線幅 0.5ポイント
    線のカラー K-100
    塗りのカラー C-0,M-40,Y-100,K-10

■ 反転コピー、グループ化

上記で作成した三角形の反転コピーを作り、長針を完成させます。
陰影を表現する為、左右でカラー濃度を変更します。

  1. 上図で作成した三角形オブジェクトを選択
  2. ツールボックスから「リフレクトツール」を選択
    「Alt」キーを押しながら、縦のガイド上(オブジェクトの左辺)にポイントを置きクリック(下左図)
  3. 表示される「リフレクトダイアログ」で
    リフレクトの軸」を垂直
    角度を90°
    「コピー」を選択、「OK](下左図)
  4. オブジェクトが「反転コピー」され、対称図形が出来る(下左図)
  5. コピーされた左側のオブジェクトが選択された状態で、塗りのカラーを変更
    C-0,M-25.,Y-50,K-0(下右図)
  6. オブジェクトをグループ化します
    左右のオブジェクトを同時選択(Shift+クリック)し、「オブジェクト→グループ」
  7. オブジェクトがグループ化される(下右図)

Illustrator FirstStep リフレクトIllustrator FirstStep リフレクト

■ 短針を描く

短針は、長針(グループ化されたオブジェクト)を縮小コピーすることで作成します。
(図では少し分りづらいかも知れませんが)。

縮小コピー

  1. 長針を選択
  2. 「拡大・縮小ツール」を選択し、「Alt」キーを押しながら、ガイドの交点にポインタを合わせクリック
  3. 表示されるダイアログで数値指定
    「縦横比」縦だけ75%指定(下図)
    「コピー」でOK

長針の前面に短針が配置される (下図) 。

カラーを左右反転

Illustrator FirstStep オブジェクトの編集

  1. 短針オブジェクトを選択
  2. 「リフレクトツール」を選択し、Altキーを押しながら、縦ガイドにポインタをあわせクリック
  3. 表示されるダイアログで「垂直」方向、「90°」でOK.
  4. 短針が左右反転し、カラーが逆転する(右図)

※ 8時20分に配置した時の陰影を考慮した操作です。

■ 針の回転、配置の変更

長針、短針の回転

Illustrator FirstStep 回転

  1. 針を8時20分の状態にします。 前面に配置されている短針を選択
  2. 回転ツールを選択「Alt」キーを押しながら、ガイドの交点にポインタを合わせクリック
  3. 表示される「回転ダイアログ」で「角度」を-250°に設定。
  4. ガイド交点を中心に、短針が回転
  5. 長針も同様の操作で、-120°に設定
  6. ガイドを中心に長針が回転

長針を前面に配置 (アレンジ)

  1. 長針が選択された状態で「オブジェクト→アレンジ→最前面に配置」
  2. 長針が短針の前に配置される(上図)

■ 秒針を描く

秒針を描いてゆきます。
ここでは、1本の直線を描き、それをアウトライン化し「クローズパス」に、要するに線から面への変換についてです(飾り線でも同じ操作をやりましたね)。

※ この技法は地図作成の際に良く使われます。
道路や河川を線で描き、所定の線幅に設定し、アウトライン化することで、この秒針のように輪郭線とその内側のカラー設定が可能になります。

直線パスの作成

秒針を直線ツールで描く

※ 1本だけの線分の場合は、直線ツールでも可

  1. ペンツールを選択
  2. 縦のガイドに沿って、「Shift」キーを押しながら、上、下2ヶ所でクリック、直線を引く。
    ※ガイドに沿って正確にポイントすれば、直線が引かれるのだが、念のためShiftキーを併用する。

  3. 「線幅」4ポイント
    「線端の形状」丸型線端(左図)
    「線のカラー」C-0,M-50,Y-100,K-30
  4. 「塗り」無し

パスのアウトライン

Illustrator FirstStep パスのアウトライン

  1. 上記で作成した直線パスが選択されている状態で、「オブジェクト→パス→パスのアウトライン」を選択
  2. 線(オープンパス)が、その線幅のクローズパスに変換される(左図)
  3. 針の回転軸となる「円」をガイド中心に描く(左図)

■ パスファインダでの合体

パスファインダで、パス同士の様々な操作を行えます。ここでは2つのオブジェクトの「合体」です。

秒針と回転軸の合体

Illustrator FirstStep パスファインダ

  1. 秒針と、回転軸を同時選択
  2. パスファインダパレットで「形状エリアに追加」ボタンを「Alt」キーと一緒に押す。 ※バージョン9迄は「合体」を押す
    (パスファインダは、バージョン10になって、分りづらくなった気がする)
  3. 秒針と回転軸が合体し、一つのクローズパスになる。
  4. 線情報が失われるので、線幅0.5ポイント、カラーはK-60に設定

中心軸を描く

ガイド交点に円を描き、中心軸とする(上図)。

※ 取り合えずパーツ完成

Illustrator FirstStep

取り合えずパーツだけは完成です。
さらに陰影処理等を施します。