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テクニカルイラストなどで使われる、パースの補助線(ガイド、グリッド)を、ブレンドで簡便的に作成する方法です。
管理人はテクニカルイラストやパースについての専門知識は有りません。参考程度にご覧下さい。
※ バージョン15(CS5)から、遠近グリッド表示と遠近グリッドツールが搭載されました。これによりパースを考慮したオブジェクト作成が格段に容易になりました。
したがってこのページは必要のないものとなりましたが、まっ、考え方を理解する上で多少は役に立つかも知れません(と信じたい)。一応掲載しておきます。
奥行きのある現実の三次元世界を、二次元画面に表現する手法、これを一般的に遠近法と言います。
特に幾何学を活用し、三次元世界の見え方を科学的に、正確に表現する遠近法を、透視投影法と言います。
それによって作成された像、図を透視投影図、一般にパース(パースペクティブ)と言います。
近代的な遠近法、透視図法が打ち出されたのは、15世紀、フィレンツェのフィリッポ・ブルネルレキスからだと言われます。
やはり完成されたのは、彼のレオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐でしょう。
又、オランダの画家フェルメールも、作品数そのものは少ない中で、透視図法を活用した作品を残しています。
フェルメールは、1点透視図法を描く為に、カンバスの消点に当たる部分に釘を打ち、そこから糸を張って「ガイド」としたそうです。
下左図-フェルメール「音楽のレッスン」、下右図-レオナルド・ダヴィンチ「最後の晩餐」
今我々の手元には、パソコンとIllustratorが有る訳で、それを活用して簡単に透視図のガイド、グリッドを引くことが出来るでしょう。
透視投影法の考え方は、透明なガラス越しに対象を見て、写ったままの対象をガラスの表面に描く、と言うことと同じです。
透視投影法では、遠くに有るモノほど小さい投影像となり、 無限に遠い位置にあるモノは点になります。この点を消失点(消点)と言います。
消失点を幾つ設定して描くかによって、3種類の透視投影図(パース図)に分けられます。