Illustrator実践講座 -オブジェクトの外観ー6
HOME > 実践講座 > オブジェクトの外観 > 透明と描画モード > NEXT

サイト内用語検索

クリックしてウインドウを開き、必要に応じてウインドウ幅を調節して閲覧してください。

Movable type-ベースにページを切り替えました

新しいページはこちらをご覧下さい。或いはHOMEから入って下さい
現在表示のページは、低解像度(狭い)モニタ用に残して有ります

 


「透明度」はバージョン9からの搭載です。今ではIllustratorを使う上で欠くことのできない機能となっています。
同時にこの透明度は、単にオブジェクトを透過させると言っただけでなく、Illustratorでのビットマップ的効果と一体になった機能です。事実バージョン9から、それまでPhotoshop等でしか出来なかったビットマップ効果を、大幅にIllustratorで扱えることになりました。Photoshopのフィルターも大半Illustratorで使うことが出来るようにもなりました。

「透明度」搭載の一番の恩恵は多分「不透明マスク」だと思います。「不透明マスク」参照。


透明度の設定

■ 透明パレット

「透明パレット」で、「不透明度(透明度)」と「描画モード」の設定が出来ます。
又、パレットのオプションで、「不透明マスク」等の作成・編集が出来ます。

透明パレット

 

描画モード

重なり合うオブジェクトのカラーをブレンドする方法を「描画モード」と言います。
描画モードをオブジェクトに適用すると、オブジェクトのレイヤーまた はグループの背面にあるすべてのオブジェクトに描画モードの効果が表れます。

描画モードの効果を実際に利用する場合、次の用語を理解しておくと便利です。

  • ブレンドカラーは、選択したオブジェク ト、グループまたはレイヤーの元のカラーです。

  • ベースカラーは、アートワークの背面の カラーです。

  • 最終カラーは、ブレンドの結果生成され るカラーです。

■ 透明度の設定と描画モード

透明度と描画モード実際に透明度を設定し、描画モードを比較してみます。
オブジェクトの重なり状況は左図の通りです。この中で一番上の階層の「リンゴ」に対し、透明度と描画モードを設定して有ります。

なお、「描画モード」についての説明はAdobe社サイトのこちらを参照しています。

通常

選択範囲をブレンドカラーでペイントします。ベースカラーと影響し合うことはありません。これは初期設定のモードです

比較(暗)

アートワークのカラーコンポーネントに基づいて、ベースカラーとブレンドカラーのどちらか暗い方を最終カラーにします。ブレンドカラーより明るい部分は置 き換えられます。ブレンドカラーより暗い部分は変化しません。

ソース画像60% 60% 2.5 4

乗算

ベースカラーにブレンドカラーを掛け合わせます。最終カラーは、常に暗いカラーになります。カラーにブラックを掛け合わせると常にブラックになります。カ ラーにホワイトを掛け合わせても、カラーは変化しません。複数のマーカーを使用して描画したような効果が得られます。

焼き込みカラー

ベースカラーを暗くしてブレンドカラーに反映します。ホワイトとブレンドしても変化しません。

4 6 7 4.5

比較(明)

アートワークのカラーコンポーネントに基づいて、ベースカラーとブレンドカラーのどちらか明るい方を最終カラーにします。ブレンドカラーより暗い部分は置 き換えられます。ブレンドカラーより明るい部分は変化しません。

スクリーン

ベースカラーとブレンドカラーを反転して掛け合わせます。最終カラーは、常に明るいカラーになります。ブラックでスクリーンを適用しても、カラーは変化し ません。ホワイトでスクリーンを適用するとホワイトになります。複数のスライド画像を重ねて投影したような効果が得られます。

5 5.5 6 6.5

覆い焼きカラー

ベースカラーを明るくしてブレンドカラーに反映します。ブラックとブレンドしても変化しません。

オーバーレイ

ベースカラーに応じて、カラーを乗算するかカラーにスクリーンを適用します。ベースカラーのハイライトと影を保持しながら、パターンまたはカラーを既存の アートワークに重ね合わせます。ベースカラーは置き換えられず、ブレンドカラーと混ぜ合わされて元のカラーの明るさを反映します。

7 7.5 8 8.5

ソフトライト

ブレンドカラーに応じて、カラーの明るさを変化させます。アートワークに拡散スポットライトを当てたような効果が得られます。
ブレンドカラー(明るい光源)が 50 %グレーより明るい場合、アートワークは覆い焼きをしたように明るくなります。ブレンドカラーが 50 %グレーより暗い場合、アートワークは焼き込んだように暗くなります。ブラックまたはホワイトでペイントすると、その部分の明暗ははっきりしますが、純粋 なブラックまたはホワイトにはなりません。

ハードライト

ブレンドカラーに応じて、カラーを乗算するかカラーにスクリーンを適用します。アートワークに強いスポットライトを当てたような効果が得られます。
ブレンドカラー(明るい光源)が 50 %グレーより明るい場合、アートワークはスクリーンを適用したように明るくなります。このモードは、アートワークにハイライトを追加するときに便利です。 ブレンドカラーが 50 %グレーより暗い場合、アートワークは乗算を適用したように暗くなります。このモードは、アートワークに影を追加するときに便利です。ブラックまたはホワ イトでペイントすると、純粋なブラックまたはホワイトになります。

9 9.5 10 10.5

差の絶対値

ベースカラーとブレンドカラーの明度の高いほうから明度の低いほうを引きます。ホワイトとブレンドするとベースカラー値が反転します。ブラックとブレンド しても変化しません。

除外

差の絶対値モードと同様の効果が得られますが、コントラストは低くなります。ホワイトとブレンドするとベースカラー部分が反転します。ブラックとブレンド しても変化しません。

11 11.5 12 12.5

色相

ベースカラーの輝度と彩度、およびブレンドカラーの色相を持つ最終カラーが作成されます。

 

彩度

ベースカラーの輝度と色相、およびブレンドカラーの彩度を持つ最終カラーが作成されます。彩度のない(グレーの)部分に適用しても変化はありません。

13 13.5 14 14.5

カラー

ベースカラーの輝度、およびブレンドカラーの色相と彩度を持つ最終カラーが作成されます。このモードでは、アートワークのグレーレベルが保持されるので、 モノクロアートワークにカラーを適用したり、カラーアートワークの濃度を調整したりするときに便利です。

輝度

ベースカラーの色相と彩度、およびブレンドカラーの輝度を持つ最終カラーが作成されます。このモードでは、カラーモードとは逆の効果を作成できます。

15 15.5 16 16.5