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IllustratorとFreeHand

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かって、Freehand と言うドロー系ソフトが有りました(って、今でも無くはないのですが)………、それについて。

macromediaFreehand(F.H)と、AdobeIllustrator(A.I)は、プロ用ドローソフトの双璧だと言われ、何かと比較されて来ました 。
日本ではA.Iのシェアが高いのですが、私は最初F.HでC.Gを始めました。
1997年秋、F.Hを購入したのが、私のC.G歴の始まりです。 1999年暮れ、A.Iに切り替えました。

macromedia社がAdobeに買収され、Freehand の新たな開発はなされないようです。と言うことで、今殆ど用をなさない情報では有りますが………、


■ Illustratorの優位性

■ F.Hのシェアが低いので、解説本が少ない

これは初心者にとって結構深刻な問題です。
勿論F.Hにも、マニュアルは立派なものがついています。 しかしマニュアルと言うのは、メニューとか機能のいわば羅列的説明です。
「この機能をこう使えば、こう言う表現が出来る」と言う切り口の説明です。
これはこれで大切なのですが、初心者が、取りあえず欲しいのは、逆に「この表現を得るには、どの機能をどう使えば良いか?」と言うアプローチからの説明なのです。
一般に初心者が、ハイエンドソフトをマスターするのに、マニュアルだけではむずかしいと言うのは、「定説」だと思います。 この情報量の違いがF.Hをマスターするのに、苦労させられる、ということです。
私もA.Iの解説本でF.Hを覚えました。
又、F.Hの解説本のサンプル画像は、率直に言って創作意欲の湧くものが殆ど有りません。これも取り組む意欲としては、結構大事な要素です。

■ A.Iの強力なブラシ機能

F.HからA.Iに切り替えて感激したのは「ブラシ」です。
ライブラリも豊富で、カスタマイズ可能。ペイントソフトのブラシツールを相当カバー出来ます。

■ グラデーションメッシュ

私にとってこの機能は画期的です。
それ迄ドローではできなかった微妙な陰影が表現でき、お陰で、人物画というジャンルが私に広がりました。
F.Hも現在10.0にバージョンUPされていますが、これに匹敵する機能は、残念ながら搭載されなかった様です。

■ その他強力なエフェクト関連機能

エフェクト関連についてもやはり、F.Hに比べIllustratorの優位性が目立ちます。

■ FreeHandの使いやすい点

■ F.Hの直感的インターフェイス、グラデーションの使い易さ等

F.Hの使いやすい点も記しておきます。
MGUI(マクロメディアグラフィカルユーザーインターフェイス)と呼ばれるインターフェイスです。
マイクロソフトオフィスに見られる、ボタンが配置されているツールバーです。
これはワークスペースが狭くなる、等、好みが分かれる点ですが、初心者にとって、メニューが常に、目の前に表示されている、と言うのは、ソフトの機能を意識できて、覚えやすい点です。
私はこのメニューボタンのカスタマイズを通して、ハイエンドドローソフトであるFreeHandがどんなことが出来るのか、と言うことを覚えた気がします。

■ 拡大率

又、F.Hの拡大機能は256倍です。この点は非常に便利です。
A.Iは60倍、やはり細かいところでの作業は、60倍では少し物足りない、と思うことがあります。

■ グラデーション

Illustratorとの比較で、私が一番FreeHandの使い易さを感ずるのは、グラデーションの設定です。
Illustratorのグラデーションは本当に使いづらい。
一旦スウォッチパレットにカラーを登録してからでないと、グラデーションに適用できない。又、作ったグラデーションも、スウォッチパレットに登録して置かないと、後で再現するのは困難です。

FreeHandでは、或るカラーを選択した後、インスペクタパレットでグラデーション設定すれば、選択したカラーを最高濃度とし、濃度0(白)迄のグラデーションを自動的に作成してくれる。
一旦単色カラーを設定して見たが、少し調子が強いかな、というときなどワンアクションでグラデーションに変更できる。
又、カラーパレットに登録しなくても、スライダーで作ったカラーをドラッグ &ドロップで直接グラデーションに適用でき、試験的に効果を確かめる、と言うのが簡単に出来る。
等など。

ただこのところ私はFreeHandに殆ど触っていません。したがって最新の機能について何ごとか解説するだけの知識が有りません。
その上であえて言えば、バージョンが上がるごとにIllustratorとFreeHanndの差が広がっているように思います。
この場でこう言い切ることが出来るのは、他ならぬ Macromedia社そのものが既に活路をWebにシフトし、しかもそれが成功しているからです。

個々の点ではそれぞれ長短を持ちながら、A.IもF.HもバージョンUPがなされ、Web志向を強めつつ、お互いに相手の先行機能を取り入れて進化しています。
ユーザーとしてはお金が掛かりますが、まあ結構なことです。特にF.HでC.Gを覚えた私としては、マクロメディア社の健闘を祈るものです

なお、2005年4月19日、Adobe社がMacromedia社を買収した旨、正式発表が有りました。
チッ!!、余計なことをしやがって。